去年書くつもりが書かず仕舞いだった記事。
季節柄、虫刺されで困っている人もいるだろう、ということで1度に大量の蚊に刺された恐怖体験の話を。
2023年の8月、それはそれは蚊の多い場所で植物観察などを行っていた。
蚊が多いことも承知で作業していたのだが、虫除けスプレーも蚊取り線香も持っていないので対策は何もしていない。
案の定、蚊がやってきて刺してくる。
最初のうちは刺されてもさほど気にならなかった。
通常であれば1箇所や2箇所刺されるだけでも気になって痒くて仕方なくなるものだが、作業に夢中になっていたいたからか、蚊の相手をしている場合ではなかった。
蚊に刺された時に感じる痒みはアレルギー反応によるものらしいので、他の事に集中していると脳もアレルギー反応のほうに意識が回らないのだろうか。
しかし、刺される箇所が増えていくたびに皮膚が熱を帯びてきた。
見苦しい写真だが、参考にその時の様子を。
右足も左足も、右腕も左腕も。ついでに顔も。
指すところが無くなるんじゃないか?というくらい、所狭しと刺されまくっている。ミミズ腫れや10cm幅くらいに盛り上がった箇所もあった。
一旦、ウナクールパンチを塗ることに。
清涼感が熱を持った皮膚に染み渡る。熱さと冷たさが同時に存在し、不思議な感覚だった。
気を取り直し再び作業を始めるのだが、相変わらず蚊は刺してくる。
陽も落ちてきたので作業を終了し、全身に出来た虫刺されの形跡を数えてみると
- 上半身 32箇所
- 下半身 78箇所
の合計110箇所を蚊に刺されていた。
もうその頃には、今まで味わったことのないジンジンとした皮膚の痺れ、これはヤバいんじゃないか?という若干の呼吸の乱れが起きていた。
蜂に2回刺されたらアナフィラキシーショックで危ないという話はあるが、蚊に大量に刺されたときにアナフィラキシーショックが起こるとは聞いたことがない。
1度に大量に蚊に刺されたらどうなるのかgoogleに尋ねてみたが、それを解決してくれるサイトは見つからなかったし、私みたいに大量に蚊に刺され続ける事を選択する奇特な人も見つからなかった。
皮膚の痺れは、蚊に刺された時のあの感覚が全身に渡っているので仕方ない。
呼吸の乱れは、未だかつて経験したことのない状況にちょっとしたパニックになっているだけではあるのだけど、刺された箇所を数えるだけの冷静さは持ち合わせている。
大丈夫だろうと思いこむことにして、そのまま過ごしていたら腫れはおさまった。
1度に大量に蚊に刺されるとどうなるのかというと、皮膚の熱感と痺れ、私のようにちょっとしたパニックで呼吸が乱れるかもしれない。
しかし、その刺し跡が通常の蚊のものであればいずれアレルギー反応もおさまる。
ただ、蚊の媒介による伝染病も怖いし、植物が生い茂る場所では蜂、毛虫、マダニ、ヒアリなど危険な生物との遭遇も無いとは限らない。
蚊が大量に棲息する場では肌を出さない、虫対策するに越したことはないので気をつけよう。