我が家の年末年始といえば、ここ数年決まったスーパーのオードブルと刺し身、そして年越しソバが定番となっている。
そこに数の子や巻き寿司、時には鍋物が加わったり加わらなかったり。
大きな魚をもらう事もなくなり、捌ける人もいなくなり、恒例の料理を作る人もいなくなり、今となってはほとんどを出来合いに頼るお正月。
時に有名人が「手作りおせち」を披露して話題になる事があるが、すごいなあと感心はしても、私のような者には縁のないものだと思っていた。
手作りでおせちを作るなど、相当な技術が必要なのだろう、と。
お正月に何を食べよう
だいたいいつも大晦日にオードブルをつついてしまうので、お正月に何を食べよう?となってしまう事が今年は気がかりだった。
(今年のオードブルは趣向を変えてフレンチのものを注文)
黒豆の煮豆
30日、金柑を千切ったので甘露煮を炊いた。
どうせなら黒豆も炊いてみたいと思いCOOPへ。
黒豆を手にとりパッケージに目をやると、出来上がるまでに半日近くを要すると分かり断念した。
何事も待つのは苦手だ。
煮豆は普段から売ってあるのでそれで済ませようと思ったが、あいにく黒豆の煮豆は売り切れていた。
「そりゃそうか」と思っていると、別の売り場(お正月コーナー)に高め価格の黒豆が並んでいた。
単品パック
数時間前、別のスーパーで数の子は購入したが、お正月コーナーに並ぶ真空パックされた食材やらを気に留める事はなかった。
しかし、よくよく見てみると「黒豆」に「栗きんとん」、「昆布巻き」に「伊達巻き」。
もしかして、これを詰めれば「おせち」になる?
既製品でおせち
これが思い込みというやつだろう。
「おせち」というのは1から手作りしないと作れないものだとばかり思っていた。
この世には、既製品のオードブル(おせち)か、手作りのおせちの2択しか存在しないくらいに。
コープのおせち4品セット
これらを詰めれば私も「おせち」が作れると分かり(作ると言ってよいかは分からないが)、購入してみることに。
しかし、1つ1つ購入していけば、出来合いのおせちと変わらない価格になりそうな食材たち。
なんとなく雰囲気を味わいたいだけなので、どうするか悩む。
すると、4品セットで1000円弱のちょこっとパックが目に止まった。
- 丹波黒 黒豆
- 一口昆布巻
- ごまめ
- 栗きんとん
これだけ入っていれば充分だろう。
あとは紅白なますを漬け、筑前煮を作り、数の子とカマボコを入れれば「なんちゃっておせち」くらいにはなるはず。
弁当パックに一人分ずつ詰める
ダイソーで弁当パックと惣菜パックを購入し、詰めてみた。
コープ「おせち4品セット」の内容量は
- 黒豆 90g
- 一口昆布巻 60g
- ごまめ 20g
- 栗きんとん 110g
となっており、1袋を4人分とした時にこれくらいの量に。(写真は私用なので全体的にやや量が少なめ)
昆布巻は7つ入っていたので、4人で分けるには1つ足りない。
栗きんとんは栗が4つ。
この青色エリアが「おせち4品セット」。
食べてみた感想
【黒豆】潰れているのは一粒だけで、あとは綺麗な形をしていた。潰れて煮汁を吸った煮豆が好きだったりするのだが、黒々とした立派な豆が入っていると見た目が締まる。
わりとサッパリとした甘さで食べやすい味付けだった。
【一口昆布巻】中に魚が入った昆布巻かと思っていたが、たぶん入っていない。一口のため味わう余裕もなかった。
子供からご高齢者の方にも安心のサイズではある。
【ごまめ】予想外にも、このごまめが特に美味しかった。程よい甘さでしっかりと味が染みていた。
【栗きんとん】単品で買うといいお値段だった栗きんとん。でも栗きんとんを食べたい!という想いを叶えてくれたこのセットには感謝したい。
まろやかなサツマイモペーストと栗が、おかずの後の良い甘味に。
作ってみて思ったこと
- 彩りが足りないので、筑前煮に絹さやを入れれば良かった
- もう少しギュウギュウになるように詰めた方が「おせち」っぽかったかも?
- 伊達巻きもあった方が見栄えがしたかも
まとめ[おせちは詰めるだけでも良かった]
今回はじめてこのような製品を使ってみたわけだが、1から全て手作りしないとおせちは作れないと思っていたのが不思議なくらい、楽して簡単にお正月の料理を用意することが出来た。
届けた先の親戚も、たぶん喜んでくれていたと思う。
作れるものは作り、手間のかかるものは既製品に頼りながら自分好みの「おせち」を作る(詰める)のも、お正月の新しい楽しみ方かもしれない。