カルディのドリップコーヒー
【ケニア(KENYA)】
対になった人間とオオカミらしき動物。
花や星屑が闇夜を照らし、天と地、光と闇、どちらも見え方が違うだけで同じもの、みんなおなじ。
そんなメッセージが伝わってきそうな優しいパッケージ。
特徴
〘華やかな風味、フルーツトマトやシトラス、多様なドライフルーツが濃縮されたようなまろやかな甘みをお楽しみください。〙
公式サイトからの製品情報(2023年11月1日時点)
○通常価格 140円(税8%込)
■生豆生産国名:ケニア
■コーヒーの種類:ストレート
■原産地域:アフリカ・中東
■ロースト:浅煎り
■テイストバランス:やわらかな甘み
■ボディ:バランス
※ドリップコーヒーの「ケニア」と焙煎珈琲(豆)の「ケニア」は、テイストバランスとボディの表示内容が異なる。
ケニアコーヒー
今回始めてコーヒー「豆」とまじまじとむきあっているので、自分がこれまでケニアコーヒーを飲んだことがあるのかないのか分からない。
まずはケニアコーヒーについて調べてみて分かったこと。
【栽培環境】
- 標高1,400〜2,000mの高地で栽培
- 火山性土壌(赤土)
- 程よい降雨量
- ケニアコーヒーのほとんどが水洗式精製法
- 赤く熟した実のみ収穫
【特徴】
- 風味豊か
- 柑橘系やベリーのような果実感のある酸味
- 苦味とコクを併せ持つ
- 焙煎具合いで酸味が変化する
飲んでみた感想
(ヒィルターの切る位置を間違えて変な形になっている)
開封時はさほど感じないが、抽出が進むごとにじわりじわり香りが立っていく。
その他の豆に比べて色味の明るさが印象的。
一口飲んだ感想は、苦いっ。
口の奥の方に強いパンチのある苦味を感じ、それがあとをひく。
飲みながらパッケージの裏の「ケニアコーヒーの特徴」を見返して首をかしげる。
〘華やかな風味、フルーツトマトやシトラス、多様なドライフルーツが濃縮されたようなまろやかな甘みをお楽しみください。〙
甘み?うーん、どこに?
フルーツトマトやドライフルーツ?どこに?
私はこのコーヒーからフルーティーさを全く感じないのだが、私の舌がおかしいのか?
嫌いな苦味ではないのだが一気に飲み干せるようなものでもなく、チビチビと時間を掛けて飲む。
半量ほど飲んだころ、舌の奥手前にミニトマトを潰した時の様なジューシーさ(酸味)を感じた。
ん?やや味が変わった。
ケニアコーヒーは焙煎具合いで酸味が変わるそうだが、温度でも味が大きく変化する様子が分かった。
- 高温での淹れたて時には苦味が強い
- 人肌程度に温度が落ち着くと酸味が出てきた
- 冷えたころには苦味>酸味
最初から最後までキリッとした苦味は一貫していたが、中間に酸味がやってくるという味の変化が起きた。
ドーンという重く土っぽさを感じる味ではなく、キーンと軽い宙を舞うような味。
ケニアの楽しみ方
カルディのドリップコーヒーを飲み比べしていると、コーヒーのお供に何かをチョイスしたくなるのだが、このコーヒーはお供を必要としない。
というより、コーヒー自体の主張が強すぎて、何かとタッグを組むよりワンプレーの方が相応しい。
「苦いコーヒーには甘いもの」というパターンが必ずしも当てはまるわけではない、というのを今回感じた。
このコーヒーを飲みながら、ふと次のような情景が浮かんできた。
肌寒くなってきた夕暮れ時の海岸沿いを車で走る。開けた窓から潮の香りと冷たい空気が吹き込む。浜辺に降り、三色に染まる空を眺める。片手にはカップに入ったケニアコーヒー。
このコーヒーが似合う場面は、陽が沈む頃から夜に掛けて。
そして、家の中より外、風を感じる場所。
暑い季節より、肌寒さを感じる季節。
夏が終わってしまう切なさとか、若さ故に感じる苦い感情とか、そんなものを潮風とケニアコーヒーに乗せてどこかへ飛ばしたくなるような、いつかの自分を思い出させるような、そんなコーヒー。
一瞬現れたフルーティーな酸味が余計にそう感じさせるのかもしれない。
まとめ
カルディのドリップコーヒー【ケニア】は、苦味と酸味が味わえる面白いコーヒーだった。
- 私が酸味を最も感じたのは温度が落ち着いてきたころ。
- 焙煎具合いで変わるという酸味。
ケニアコーヒーは飲み方次第で色んな表情を見せてくれそうだ。
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