断捨離をして後悔をしている人は時すでに遅しだが、これから断捨離をしようとしている人はちょっと待った!
今すぐ捨てたい衝動に駆られているかもしれないが、衣類を掴んでいるその手をコーヒーカップに移し、一呼吸おこう。
ここでは、衣類の断捨離でとんでもなく後悔をした私の経験から、後悔しないために出来る事を書いていこうと思う。
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断捨離する物
断捨離で処分する物は人によりけり。
- 買い物袋
- コレクション
- 寝具
- 靴
- 衣類
- 本
- 家電
- タオル
物を溜めがちな人は家全般に不要な物が溢れているかもしれないし、収集癖のある人は特定の物だけが異様にスペースを占領していることも。
何を処分するにしても、断捨離の「離」、「物欲から離れる」「執着を手放す」が出来ていなければリバウンドを引き起こす。
また、断捨離の目的やその先に得たい状態が見えていないと、罪悪感や後悔の波が押し寄せる。
衣類
中でも断捨離で最初に取り掛かりがちなのがクローゼット(衣類)。
量が量だけに、大量に処分した時の達成感は大きい。
反面、断捨離した衣類に対し後悔している人が多いのも事実。
【後悔している人たちの声】
- 捨てた事に対する罪悪感が消えない
- スッキリするどころかモヤモヤする
- 布としてリメイクすれば良かった
- 流行りが一周して戻ってきた
- 同じような物を買い直してしまう
- 靴下を捨てすぎて洗い替えがなくなった
- 雨に濡れた時に代わりの靴がない
- コーディネートの幅が狭まった
- 捨てずに売れば良かった
- お気に入りの服を捨ててしまっていた
- 今は手に入らないものや価値のあるものを手放してしまった
衣類の断捨離の基準
衣類の断捨離をする際の基準は、「要る」「要らない」に分け、判断のつかない物は「1年保留」と言われる事が多い。
「要らない物」とする物の判断基準
- 汚れがとれないもの
- ホツレのあるもの
- 毛玉が出来ているもの
- 機能が劣化したもの
- サイズの合わなくなったもの
- 着心地の悪いもの
- 着ていてしっくりこないもの
- 流行が過ぎたもの
- 好みが変わったもの
後悔する理由
処分して後悔する理由も大小人それぞれだが、自分の経験や後悔した人達の声から見えてくるものは、大きな後悔は「替えがきかない物」の時に起きやすいということ。
替えのきく物
替えがきく物といえば「絶対にそれでなければならない」という特別な思い入れのないもの。
例えば、既に性能が劣化したものを「いつまでも使い続けたい」、と思う人はなかなか居ないだろう。
本来の機能を発揮出来ていない物は役に立っておらず、どのみち使い道はなくなる。
また、「サイズが合わない物」や「しっくりこない物」も、それが無くなっても大きく困る事はない。
製品に対する「執着」は既に手を放れており、あとは実際に処分するという行動を起こすだけだ。
手放したいのに手放せない
それなのに、もし何かしらのストップがかかるとすれば以下のような理由が隠れているかもしれない。
- それは自分にとって不要なアイテムではない (例 気に入ってはいない又は古いが、日常で使っている)
- 買い替えたいが、物を増やす事に対する懸念
- 買い替えるには金銭的に厳しい
- また必要になった時に買い直す金銭的な余裕がない
要は、いま手放したら困るということ。
①②の場合、買い直す事でそれらを手放せるのなら、新調する方が後悔は起きにくい。
③④の場合、例えそれがボロボロの服であっても、気に入った物でなかったとしても、今手放してしまったら困る事は明らかなので、「今の自分には必要な物」「替えがきかない物」として受け入れてしまえば良い。
何の為に断捨離をするのか?
断捨離をしてどうなりたいのか?
今の自分の状況と「要」「不要」を照らし合わせながら、落着いて選別を行おう。
(※ここをハッキリさせないまま勢い任せで処分しない)
部屋着や作業着落ち
毛玉を取ってもキリがない物や穴のあいた物など、明らかに役目を終えているだろうという衣類。
また、着心地の良くない物やしっくりこない衣類。
これらの物はすんなり処分出来そうなものだが、何故それが出来ない人がいるのか?
そういった人は(私もそうだが)、パジャマ・部屋着・作業着にまだ使えると考えがち。
確かに作業着としては汚れを気にせず使えるというメリットもあり、残しておくと便利なのも事実。(畑仕事やDIYなど)
しかし、着古したそれらを手放し、専用の作業着(ツナギやヤッケなど)を夏冬一着ずつでも購入する方が衣類の数はグンと減るし、作業効率も上がる。
部屋着やパジャマにしても、着心地の良い専用の物を2着ほど新調した方が家にいる時間心地よく過ごすことが出来る。
新調してしまえば「あのクタクタの作業着や部屋着を断捨離して後悔している」なんて事は思わないだろう。
もし、「そうまでしてそこにお金を使いたくない」という場合は、それらは自分にとって必要な物であるということ。
それを処分してしまえば後悔する可能性が大なので、それらの断捨離は諦めよう。
替えのきかない物
衣類を捨てすぎたなら買い足せば良いし、気に入っていない衣類で溢れているなら新調すれば良い。
実店舗でもオンラインでも衣類を購入出来る昨今、「替えがきかないもの」とはどんな物だろう?
私の場合①ワンピース
私が何年にも渡って後悔している物は、柄物のワンピース。
断捨離当時から10年近くも前に購入した物で、一度も腕を通さない年もあれば頻繁に着る年もあるお気に入りの服だった。
肌触りの良い劣化しにくい素材で、何より他にはないデザインが気に入っていた。
それが、インテリアを替えたタイミングで、衣類も黒・白・グレーで揃えることに。
いくつかの色物・柄物は残したが、その多くを処分。その時は片付けが成功したように思えた。
しかし、その翌年か翌々年の夏、お気に入りのワンピースが見つからないのである。
デザイン違いのワンピースを処分した事は記憶にあるのだが、例の物を手放すはずは絶対に無かった。
家を片っ端から探して回ること数回、未だに見つかっていない。
落胆する度にネットで探してみたり、着用していた時の写真を見返す。
あれと同等か越える物があれば諦めもつくかもしれないと思い、似たデザインの物を購入したりもしたが、あれを越える物とは出会えていない。
同じ物はもう二度と手に入ることはないという後悔が、数年経った今でも残っている。
間違って(紛れて)処分してしまったのだろうが、いつかヒョッコリ出てくるのではないか?という望みは捨てていないところだ。
私の場合②プチ後悔したブランド物やジュエリー
ジュエリーやブランド物の服飾品ものちのち後悔の品に。
ジュエリーは売ってしまっし、服飾品は捨ててしまった。
売った事で得たお金は当時の自分の役に立っているので仕方がないが、今も所有していたら高騰していたのだろうというプチ後悔。
服飾品は手入れしてまで売りに出す事が面倒でゴミ行きに。
こちらも手入れして売るか、とりあえず所有しておけば良かったと思う事もある。
私の場合③思い留まって正解だった物
一昨年のこと。アウトドア時に愛用していたバッグを手放そうと思案。
色に飽きてきていたし、フリマサイトで買い手が付きそうな物。
売ればお金になるはずだった。
アイテム自体は私にとって必要な物だったので、手放してしまえば代用品が必要。
それが理由だったのかは不明だが、何故だか出品写真を撮る気になれずにいた。
しっくりこないまま使い続けること1年、何が起きたか突然そのバッグの色やデザインが輝いて見えてきた。
なんて素晴らしいバッグなのだろう。
このバッグを購入していて良かったという気持ちや、あの時手放さなくて良かったという気持ち。
好みが変わったからといって早々に手放すのは、時期尚早だと思った出来事だった。
お気に入りの物
「汚れても気にしなくていいから」とか「クタクタ具合が着心地が良いから」という物は別として、頻繁に着ている服というのは自分にとって心地よい物=「お気に入り」ということ。
また、それが例え1年着ていなかろうが、年に数回しか着てなかろうが、お気に入りの服というのは自分の気持ちが満たされる大切な物だ。
自分らしさを表現出来る服もしかり。
見るだけでも、手元にあるだけでも、それが本来の役割を果たしていなかったとしても。
それは果たして「執着を手放す」必要のある物だろうか?
それらが自分を幸せな気持ちにしてくれる物なら、手放す事で身を引き裂かれたような気持ちになる場合も。
断捨離はあなたを罪悪感や後悔でいっぱいにしたり、モヤモヤさせるためのものではない。
物価高騰とお財布事情
断捨離から受け取る恩恵は言わずもがなであるが、私のように後悔する事もあれば無視できない現実的な懸念事項も。
物価高騰や可処分所得の減少が続く現在の日本。
必要になったらまた買えばいいと断捨離するのはけっこうだが、再購入または買い直す時にすんなり購入出来るものだろうか。
ファストファッションが主流にはなっているが、安いがウリだった業界も値上げは避けて通れない。
また、四季のある日本では季節に応じた衣類はある程度は必要だ。
自分のお財布事情と照らし合わせ、今後の事も考えながら断捨離することで後悔の芽を一つ摘めるかもしれない。
合わせて↓こちら↓も、断捨離の際に気をつけたいこと
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まとめ
衣類の断捨離で後悔しないために出来ること
- 断捨離をしてどういう状態を得たいのか?何の為に断捨離をするのか?目的をハッキリさせてから取り掛かる
- 断捨離する物は替えがきくのか?きかないのかを意識して選別する
- 過去気に入っていたものが、改めて大切に思うこともある
- 買い直しの必要が出てきた時に支出があることも視野に入れる
- 処分する際に混在しないよう注意する
ここまで一着一着と向き合うことで、後悔の少ない断捨離となることだろう。
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