断捨離シリーズの中でも特に伝えたかった事が今回の話。
一つ前の記事に【断捨離】衣類の断捨離で後悔しないためにを書いたが、その中に書ききれなかった事をこちらで紹介。
〜2019年師走のこと〜
友人に「ダウンとカシミアは手放さない方がいい」と伝えた。
あれから4年。ダウンを手放さなかった自分は間違いなかったと思えている2023年。
そんな私が、これから断捨離をする人や、断捨離した方がいいかな?と考えている人に向けて「ダウンの断捨離は止めたほうがいい理由」を書いていこう。
そのダウン、まだ捨てるには早いかも?!
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ダウン
冬の寒さを凌いでくれる優秀なアイテム「ダウン」。
中綿ジャケット、フリース、ウールのコートなど数あるアウターの中でもダウンの防寒率はズバ抜けて高い。
パリジェンヌはダウンを着ない
そんな素晴らしいものにも関わらず、「ダウン ださい」と検索されてしまうファッション性が低いダウン。
お洒落で有名なフランスのパリジェンヌ達はダウンを着ないそうだ。
本当のところはどうだか分からないが、ストリートスナップを見ても男女共に品のあるコートやレザージャケットを身にまとっている。
アウトドア感が強調されるダウンは、お洒落を追求する人にとって野暮ったく感じられるのだろう。
寒さよりお洒落を優先するパリジェンヌ強し!
「それなら私もダウンを手放してお洒落なパリジェンヌを目指すわ!」と思った人は、ちょっと待った!
嵩張るダウンはクローゼットを圧迫
暖かさと引き換えに、嵩張るダウンはクローゼットを圧迫してしまうというデメリットも。
断捨離候補にあがってしまうのは、ユニクロのウルトラライトダウンを除いてほとんどのダウンが、スペースを必要とする事も原因だろう。
「この一着がなければもっとスッキリするのに」
そう思わせるほどにクローゼットでのダウンの存在感は大きい。
そういえば、ミニマリストのクローゼット写真にはダウンが映り込んでいる事が少ない。
テロンとした生地やモノトーンのシャツ、カーディガンやコート、全てがフォーマルな雰囲気を醸し出している。
ダウンの機能性
デメリットもあるにはあるが、やはりダウンの「防寒」「保温」という機能性は優れている。
どんなに暖かそうに見えるアウターでも、ダウンのそれには及ばない。
中綿とダウン
オンラインショップのレビューを見ていると、時に「中綿」と「ダウン」の違いを知らない人や、「中綿」も「ダウン」だと思っている人が存在する事に気付く。
表地と裏地の間に詰め物がしてある衣類を「ダウン」として認識しているのだろう。
もしくは、中綿が「人工ダウン」と呼ばれることから、中綿もダウンだと思っているかだ。
最近では中綿や生地加工の技術も進化しており、中綿が必ずしもダウンに劣るともいいきれないが、中綿=ダウンではない。
それを知らずして中綿アウターに対しダウンのつもりで悪評が書かれていると、中綿製品としての適正な評価がされていない事になんともいえない気持ちになるものだ。
※そもそもダウンとはなんなのか?という事は↓こちら↓の記事を参照。
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ダウン不足と価格高騰
私がダウンを手放さない方が良いと思った2019年。
当時、ダウン(羽毛)価格が前年から高騰しているという記事を目にしていた。
それまでにも下落したり高騰したりと相場に変動を経てきている様だが、世界的な様々な影響を受けて今後は更に高騰を続けるだろうという話だった。
「そうなんだ」で受け流しそうな件ではあるが、当時アパレル業界にもハイブランドをはしりにサステナブルが浸透し始めていた頃。
2019年9月にはユニクロが「ウルトラライトダウンの回収」を開始した。
ユニクロの意図は「地球環境に配慮してダウンを再利用」という物だったが、ウルトラライトダウン一着につき1000円の割引券(5000円以上の買い物で利用可)を配布するという気合いの入れ様と、時を同じくしてダウンと中綿使用の「ハイブリッドダウン」が販売され始めたこともあり、「ダウン不足とダウン高騰は本当なんだ」と記事の内容がリアルで身近な事として感じられた。
ユニクロから消えたダウン商品
2023年11月現在、ユニクロで毎年のように販売されていた「ウルトラライトダウンコンパクトベスト」がラインナップされていない。
代わりになのか?ヒートテックの中綿を使用した「パフテック」のコンパクトベストが販売中。
昨年の2022年、購入を渋っているうちに買いそびれてしまった「ウルトラライトダウンリラックスジャケット」も、今年はパフテックに変わっていた。
これからどんどんダウン製品は減少していくのだろうか?
ダウンを使うということ
サステナブル以前、ファッション界隈はじめ「毛皮反対」運動が世界に広がっていた。
海外セレブやお金持ち達がフワフワの毛皮のコートを羽織る姿を、テレビや誌面を通して目にしていたものだが、動物愛護の観点からラグジュアリーブランドが続々と毛皮(リアルファー)の使用廃止を掲げるようになった。
毛皮の他にも、レザー(本革)・ダウン(羽毛)・フェザー(羽根)などの素材は、動物から採取している。
人類がまだ現在のような経済活動をしていなかった頃、動物の命をいただいた際の副産物としてそれらの素材を身に付けるという事は非難の対象にはならないだろう。
(当時から反対する人は居たかもしれないが)葉っぱでは身を守る事は困難だし、我が身を、命を繋ぐにはその他の動物の命を借りて生きる他なかった事は想像に難しくない。
現在はというと、極寒の地で暖を取るためや移動の為の馬具を作る為ではなく、ファッションとして使い捨てのように動物の命を搾取している状況だ。
そこに問題意識を持つ人達や社会が、「当時とは違い繊維技術も発展した今、リアルにこだわる必要はないよね?」という流れの中にある。
ダウンをリサイクルする事で、新たな搾取を止める事が出来るかもしれない。
貴重な素材
私は本革もダウンも好きだ。
革
本革は、時を経るごとに姿を変える経年変化(エイジング)を感じたり、肌に馴染むごとに愛着が湧く。
それは「物」であるのに、物を超えた「共にある」感覚をもたらす。
こう書くとオドロオドロしい話のようだが、「確かにそこにあった命」を使わせてもらっているという事なのかもしれない。
合成皮革(フェイクレザー)は、素材であるポリウレタンの経年劣化が激しく、長く愛用するということが難しい。
合皮はどうあがいても本物にはなれない。
ダウン
ダウンがあるだけで寒さを乗り切れそうな気持ちになるし、包まれている安心感は心地よい。
中綿の技術が進化しているとはいえ、今のところ「ダウンを手放して中綿で構わない」とは思えていない。
まとめ
ダウンの断捨離は止めたほうがいい理由を4年間の経過を辿って紹介してきた。
世界の流れでダウン採取が今後減少するかどうかは分からないが、ダウン(羽毛)の価格だけではなく物価も上がり続けている。
いま手元にあるダウンは、未来には貴重な物となっているかもしれない。
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